テント
テントの種類や失敗しない選び方を紹介
キャンプに必要不可欠な「テント」。キャンプ中はテント内で過ごす時間が多くなるため、できるだけ自分のアウトドアスタイルに合った快適なテントを選びたいですよね。ここでは、テントの種類やそれぞれの特徴、選び方を紹介します。テントの購入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
テントの種類と特徴
テントには大きく「ドームテント」「ツールームテント」「ワンポールテント」「ロッジ型テント」「トンネル型テント」「ワンタッチテント」の6種類があります。それぞれの形状の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。キャンプでの過ごし方に合わせて自分に合ったテントを選びましょう。
ドームテント
ドームテントは、半球の形をした、最もオーソドックスな種類のテントです。インナーテントに2本のポールをクロスして通すことで立ち上がるシンプルな構造で、キャンプ初心者でも比較的簡単に設営ができます。
ドームの形をしていることから、風を受け流しやすく、強度や安定感があるのも魅力です。また、テント内にポールが立つことがないため、広々と空間をを使うことができ、居住性にも優れています。圧迫感がなく快適に過ごせるところがポイントです。
2ルームテント

2ルームテントは、寝室とリビングルームの二部屋が一体となったテントです。ドームテントの外幕を延長し、リビングスペースを確保したデザイン。テントとタープの役割を一つで担ってくれる優れもので、設営の手間が省けるのが魅力です。設営や撤収も簡単。
リビングスペースが室内にあるため必要以上に外に出なくてよく、雨の日や寒い時期にも活躍します。広々とした空間で、自宅のように快適に過ごせるのが特長です。特にファミリーキャンプなど大人数でアウトドアをする際におすすめです。
ワンポールテント(ティピーテント)
ワンポールテントとは、1本のポールだけで設営ができるテントです。ティピーテントとも呼ばれています。シンプルな構造と屋根部分がとんがった三角形のおしゃれな外観が魅力的。ポールの数が少ないため、コンパクトに収納できて持ち運びがしやすく、設営が手軽にできるのが特徴です。
天井の真ん中が高くなっていて開放感があり、大人でも膝を曲げずに過ごせます。ただ中央にポールがあることで、デッドスペースが生まれてしまうことや、テーブルなどを置きづらいことがデメリット。ソロキャンプや少人数でのキャンプにおすすめです。
ロッジ型テント
ロッジ型テントは、山小屋のような形をしたテントで、その存在感や個性的なデザインが魅力的なアイテムです。テント内の面積が広く開放感があり、居住性に優れています。特に大人数でキャンプをする場合におすすめです。
ただ、テントが大きく重いため、持ち運びが少し大変。持ち運びの際は自動車を利用するのがベターです。広めの設営スペースが必要なため、狭いサイトだと組み立てられないなどのデメリットもあります。値段が比較的高めな商品も多いですが、その分デザインや居住性の高さが魅力で人気を集めています。
トンネル型テント
トンネル型テントは、トンネルのようにアーチ状のフォルムをしているテントです。テント内に寝室とリビングスペースを確保できる2ルームテントの一種で、開放感があり過ごしやすいのがポイントです。
ポールを側面から通して立ち上げる構造で、組み立てが簡単なのも特徴。また形状的に側面に当たった風を受け流しやすく、安定感にも優れています。天井が高く、側面や出入り口などに開放できる部分が多いため、通気性がよく快適に過ごせます。簡単に設営できて使い勝手のよい大型テントを探している人におすすめです。
ワンタッチテント
ワンタッチテントとは、ポールとテント生地が一体となっているテントで、広げるだけで簡単に設営できるのが魅力のアイテムです。すばやく設営でき、ポールを通すなどの手間がないため、キャンプ初心者でも扱いやすいのが特徴。
手軽に設営できることから、キャンプだけでなく公園でのピクニックや海辺での利用などにも適しています。商品によっては、ダブルウォール構造のものやキャノピーがついているモデルもあり、本格的なキャンプも叶います。使用シーンに合わせて、スペックなどを確認しましょう。
知っておきたいテントの選び方
キャンプやアウトドアの主役ともいえるテントには、さまざまな種類や特徴があります。主に以下のポイントを確認して、自分に合ったテントを選んでください。
- 広さや人数に応じて選ぶ
- 用途で選ぶ
- 価格で選ぶ
- 設営のしやすさをチェックする
- 耐水圧1,500mm以上あれば安心
- 夏でも結露しにくいダブルウォールテントがおすすめ
- 冬も使うならスカート付きを
広さや人数に応じて選ぶ
テントを使用するときの人数や必要な広さを考慮して、テントのサイズを決めましょう。スペックに表示されている人数は最大収容可能人数であるため、テントの中でゆったりと過ごしたい場合は「テントの使用人数+1人」のサイズを選ぶのがおすすめです。
ソロキャンプでは2人用のテント、3人で使用する場合は4〜5人用のテントがよいでしょう。大人数でのグループキャンプの場合は、6人用や8人用のテントだと快適に過ごせ、荷物やテーブルを置くスペースも確保できます。
また、子どもがいる場合は、テントの中で着替えたり立って抱っこしたりする場合も考えて天井が高めなテントや、寝室とリビングルームが分けられる2ルームテントを選ぶのがおすすめです。
用途で選ぶ
テントを使用するシーンに合わせて選ぶことも大切です。キャンプや公園でのピクニック、グランピングなどの用途に合ったテントを探しましょう。
寝室とリビングが一体化していて、タープを設営する必要のない2ルームテントは、キャンプ初心者でも過ごしやすいのが魅力。ワンポールテントは、自分でレイアウトを工夫できるので、キャンプをおしゃれに楽しみたい人にぴったりでしょう。
テントでグランピング気分を味わいたいなら、スペースが広めなものがおすすめです。ワンポールテントの中でもベル型のテントは、天井が高くグランピング気分を手軽に味わえます。公園で短い時間使う場合は、設営が簡単なポップアップテントがおすすめ。ペグを使用しない自立式のテントも、設営後の移動が簡単なので使いやすいでしょう。
また、透湿性と保温性に優れているポリコットン(TC)素材のテントだと、夏は涼しく冬は暖かく、1年中快適に過ごせるため、素材をチェックしてみるのもおすすめです。
価格で選ぶ
テントの価格が高くなればなるほどスペックが高くなり、機能も充実します。自分がほしい機能と予算のバランスを確認して、快適に使えるものを選ぶのがおすすめです。
テントは手頃な価格だと1万円〜3万円ほどで手に入ります。キャンプ初心者の人は、まずリーズナブルなモデルを使ってみるのがよいでしょう。キャンプには、テント以外にも、チェアやテーブル、焚き火台などのギアも購入する場合が多いため、どうしてもまとまった予算が必要になります。テントにどのくらい予算をかけられるのか、事前に計算しておくとよいでしょう。
設営のしやすさをチェックする
テントにはペグやロープがなくてもポールのみで自立する「自立式」と、ペグやロープがなければ自立しない「非自立式」があります。自立式テントの方が簡単に設営でき、設営後もテントの移動が簡単なのが特徴です。また、ドームテントやワンポールテントは、ポールの数が少ないため、キャンプ初心者でも設営しやすいでしょう。
さらに手軽にテントを使いたい人は、ワンタッチタイプのテントやポップアップテントを選ぶのがおすすめ。収納ケースから出すだけで設営ができます。デイキャンプやピクニック、海水浴など短時間の使用でも活躍します。
耐水圧1,500mm以上あれば安心
耐水圧とは、どれだけ水に耐えられるかを表した数値です。キャンプや登山の最中に突然の雨に見舞われることもあるため、耐水圧がある程度高いテントを選ぶことが大切。一般的に、耐水圧が1,500mm程度あれば大抵の雨に耐えられます。
ただ、耐水圧は高ければ良いという訳ではありません。耐水圧が高いと、その分通気性が悪くなるというデメリットもあります。そのため、耐水圧が高いテントを購入したい場合には、ベンチレーションという空気の通り道が備わったテントを選ぶのがおすすめ。テント内の換気ができて過ごしやすくなります。
夏でも結露しにくいダブルウォールテントがおすすめ
ダブルウォールテントとは、フライシートとインナーテントの2枚で構成されているテントで、2枚の生地の間に空間があるため結露しにくいのがメリットです。外気温の影響を受けにくく、冬のキャンプや朝方に冷え込みやすい春秋のキャンプにも活躍します。また、前室を広く取りやすく居住性が高いのもうれしいポイントです。
一方で、重さがあり収納サイズが大きいアイテムが多く、設営に時間がかかるなどのデメリットもあります。
冬も使うならスカート付きを
テントのスカートとは、テント生地の四方から地面に伸びるカーテン状の生地のことです。雨や冷たい風、虫などがテント内に侵入するのを防いでくれます。特に冬のキャンプでは、テント内が冷えるのを防いで、暖かさを維持する効果があります。スカートを巻き上げておけば、夏でも換気ができますよ。
自分に合ったテントで楽しいキャンプを!
テントはキャンプやアウトドアの必需品です。テントの中で過ごす時間も多いため、できるだけ快適に過ごせるアイテムを選びましょう。さまざまな種類や大きさ、機能から、自分にぴったりなテントを探して、キャンプを楽しんでみてください。
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