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  2. ストーブ特集

卓上ストーブが
            いま、おもしろい。

冬キャンプのストーブ事情が変化している。
"石油ストーブや薪ストーブはもはや定番。
いま最も旬なのは、間近で炎を鑑賞できる
卓上コンパクトストーブで間違いないだろう。
冬キャンプの醍醐味ともいえる「炎」の
暖かさを最も手軽に味わえる─。
そんな魅力的な道具を3点、ご紹介しよう。

押さえるべきはこの2種類

アイロンストーブ

石油ストーブと同じく、燃料を浸透させた芯に着火し炎を発生させる仕組み。原型は1910年に電気アイロンが誕生する以前のアメリカで使われていた、アイロンを温めるためのストーブで、それを現代に使いやすいようリデザインされたものが多く販売されている。燃料は灯油もしくはパラフィンオイルを使用。

アイロンストーブ

バイオエタノール
                  ストーブ

トウモロコシやサトウキビなど植物由来のエタノールを使用したストーブ。バイオエタノールは熱効率が高く、さらに燃焼しても有害物質が出ないのが特徴。屋外だけでなく換気設備のない屋内でも使用可能とあって、エコで安全性の高い家庭用の火器としても注目されている。

バイオエタノール
                  ストーブ

hinataレコメンド今“買い”な卓上ストーブ3選!

E.Nストーブ(通常モデル)

炎を演出するアウトドアギアファクトリーが手がけた、手のひらに乗るほどのコンパクトサイズにして重厚な逸品。ヴィンテージのアイロンストーブに着想を得た金属製の本体とタンクは、置いておくだけでも所有欲を満たしてくれる。

E.Nストーブ(通常モデル)

SPEC

価格サイズ
重量燃料
¥55,000幅14× 高さ17.5×奥行き9cm
約1.5kg灯油/パラフィンオイル
重量燃料
約1.5kg灯油/パラフィンオイル
※屋外専用。石油機器へのガソリン、混合油、不良灯油の使用は厳禁。給油時は必ず消火し、火の気のないところで行ってください
※一酸化炭素中毒のおそれがあるため、必ず十分に換気できる環境で使用してください。

DETAIL

detail

ガラス押さえパーツには、使い込むほどに経年変化が楽しめる真鍮をオプションで用意。上部にシェラカップなどを乗せられる本体は取り外しが可能で、芯のメンテナンスも楽々。

開発者が自ら語る!ココ見て!

吉田 奨さん
株式会社NST
代表

吉田 奨さん

ヴィンテージの単なる再現ではなく、現代の使用に適するようサイズと重量を見直し、丁寧に溶接しました。火力をアップさせるために芯を3層構造にするなど、随所に細かい工夫を入れています。夏場は虫除けオイルを燃焼させるのもオススメ。

H7ストーブ

ヴィンテージのアイロンストーブを再現した鉄製の本体と、最大で24時間連続燃焼が可能な大型タンクにより十分な火力を長時間楽しめる。オールブラックのルックスも相まって、雰囲気は実に無骨。重量があるので、クッカーを置いた際の安定感も抜群。

H7ストーブ

SPEC

価格サイズ
重量燃料
¥34,000幅20.5×20.4×14cm
約2.45kg灯油/パラフィンオイル(パラフィンオイル推奨)
重量燃料
約2.45kg灯油/パラフィンオイル(パラフィンオイル推奨)
※屋外専用。石油機器へのガソリン、混合油、不良灯油の使用は厳禁。給油時は必ず消火し、火の気のないところで行ってください
※一酸化炭素中毒のおそれがあるため、必ず十分に換気できる環境で使用してください。

DETAIL

detail

煤よけと風防を兼ねた天板は着脱でき、外すとフラットになるのでより大きなクッカーを置ける。大型だけあり芯も幅広。内側の掃除などがしやすいのも魅力。

開発者が自ら語る!ココ見て!

吉田 奨さん
株式会社Lantern
プロダクトマネージャー

古田 那奈さん

実用性や耐久性だけでなく、使わない時でも愛でたくなるデザインと質感に仕上げました。私は換気をしっかりとし燃えやすいモノを近くに置かないように気をつけながら、キャンプの時以外も使っています。

バイオエタノール・ポータブルストーブ

hinataのオリジナルギアとして、精密部品加工のプロ集団「パーツ精工」が展開する人気ブランド「Wee!HuB(ウィーハブ)」と共に開発。ビス1本に至るまで一から設計して製作した力作で、コンパクト&軽量ながら鉄と真鍮の組み合わせにより味のある佇まいに。

バイオエタノール・ポータブルストーブ

SPEC

価格サイズ
重量燃料
¥22,000幅24×高さ11.5×奥行き9.5cm
約1.0kgバイオエタノール
重量燃料
約1.0kgバイオエタノール

DETAIL

detail

真鍮製の脚はネジ式で着脱ができ、収納時はコンパクトに。グラスウールにバイオエタノールを染み込ませる方式を採用。消火は付属のふたを置くだけという手軽さも魅力。

開発者が自ら語る!ココ見て!

吉田 奨さん
hinata
PB開発リーダー

渡部 英行

完全な手加工によるパーツは、一部若い女性の職人が手掛けています。また、バイオエタノールは一酸化炭素、灰、臭い、煙が発生しないので、手の届く距離で使う卓上ストーブとして理想的です。

データで比べる3つの個性

SIZE

size

両手の平に乗るほど小型だけど、金属製とあって安定感抜群!

タンク容量が大きい分、H7ストーブ(右)がサイズも最大。シェラカップを置いた際の安定感も最も良い。しかし、E.Nストーブ(中央)も五徳の幅は広く安定感も確か。バイオエタノール・ポータブルストーブが一番スリムで、持ち運びが簡単。

WEIGHT

重さはhinata実測値重さはhinata実測値(撮影用サンプル使用)

重厚感をとるか、携行性をとるか

E.Nストーブ(中央)とH7ストーブ(右)は共に重厚感たっぷり。特にタンク容量1,200mLで最大24時間連続燃焼可能なH7ストーブは、実際に持ってみてもずっしりとした重みがある。バイオエタノール・ポータブルストーブ(左)は、軽やかなルックスどおり、重さも最軽量となっている。

TIME

TIME※湯沸かし時間はステンレス製シェラカップに常温(18℃)の水を150mL入れ、室温22℃の環境下で60℃になるまでの時間を計測(hinata実測値)

アイロンストーブは芯の出し幅を最小近くにして計測。H7ストーブは高さがあるため炎とシェラカップの距離があるものの、芯の長さが長いため火力が強めに。コンパクトさが売りのE.Nストーブは芯の長さはH7ストーブより短いものの、3層構造によって芯の幅が厚いため芯の出し幅を最大にすると3分21秒という十分な火力を得られた。バイオエタノール・ポータブルストーブは小型ながら、五徳を低く調整して炎に近づければ意外にも早く60℃に達した。

FIRE

FIRE

三者三様の異なる「炎」がイイ。

バイオエタノール・ポータブルストーブ(左)は着火口が中央にあり、シルエットの美しい生の炎が楽しめる。アイロンストーブ2種はどちらも力強い炎の揺らぎが感じられるが、E.Nストーブ(中央)は炎に照らされ鈍く光る真鍮の輝きが、H7ストーブ(右)は大きな窓からダイナミックな揺らぎが…と、それぞれ異なる味わいが。

一番自分にフィットする相棒は?

小型にして
ヴィンテージな趣アリ!

E.NストーブE.Nストーブ

まるでSL機関車のような
重厚感!

H7ストーブH7ストーブ

外でも家でも使える
抜群の汎用性!

バイオエタノール・ポータブルストーブバイオエタノール・
ポータブルストーブ

炎を見て癒やされ、
さらにお湯を沸かしたり
調理が手近で出来る卓上ストーブは、
冬キャンプの楽しみを
倍増させる必須道具だ。
こんな「旬」なアイテム、
買い逃す手はない。