昨年から斧作りを始めましたが、ご高評いただいているにも関わらず、生産数に限りがあり皆様のお手元にお届けしにくい状況が続いておりました。
そこで前回もハンドリングを担っていただいたNERUDESIGNWORKSさんのご協力を得て、今回新型を斧刃からデザインし、鍛造製作することといたしました。
焚き付け用の手斧は既にあるので、次の1本は薪割りが出来る中型サイズを前提に、ヘッド重量1kgを目指してシャープさを強調したデザインのヘッドといたしました。
それに合わせた柄(ハンドル)は流れるようなS字曲線と力強さを併せ持った骨太のデザインにしました。
中間位置の突起は、握る際の指掛かりとスライドストッパーを併せ持った、ナイフ用語でいうフインガーグルーブになります。
柄の素材には、各国の斧メーカーさんが挙って使われるUSAヒッコリーと、フィリピンやアフリカも産地ではありますが、中でも真正マホガニーともうたわれる「ホンジュラスマホガニー」の2種類をラインナップいたしました。
マホガニーには、数あるガンメーカーの中でも有数の加工技術や独自の拘りに定評のあるガンマイスター「CAW(CRAFTAPPLEWORKS)」さんのご協力のもと、
ガングリップの手法としては定番のチェッカリング加工(詳しくはCOLTガバメントと同じダイヤパターン)とレーザー刻印を施していただき、強力な滑り止めを兼ねた装飾としています。
ヒッコリー材は、油分が少ない事からレーザーを打っても掘り込み部分に濃淡が少ない事を踏まえ、シンプルにシルクスクリーンでのプリントといたました。
ソングホールに通したパラコードは不意に落とす事のないよう手の平を通せるループ長としています。専用の刃当て(カバー)は3色(マルチカム、マルチカムBK,BLACK)からのアソートとなります。
最後に、斧刃後部の穴は柄のソングホールとの間にパラコードなどを渡していただく事により、肩掛け出来るようにする為と、
穴に紐でループを作っていただく事によりヘッドを上にしての収納やディスプレイを可能とする為のものになります。
【ご使用上の注意】
・当製品は焚き付け用以外にある程度の太さの薪割りにもご使用いただける事を製作条件としておりますが、想定する対象物といたしましては直径(もしくは一辺)が9cm以内の薪となります。針葉樹、広葉樹は問いませんが、それ以上のサイズの対象物にはご使用なさらないでください。又、「伐採用ではありません」ので、刃を入れる方向は必ず木の繊維方向に向けてください。節(フシ)や瘤(コブ)のある部分は避けてご使用下さい。
・柄の上部(刃の後ろ部分)は割れた薪が衝突し打痕や傷、カケ等が必ず生じます。傷や打痕を気になさる場合はパラコードやロープ等を巻き付けるか自作の革当てをあてがう等の工夫を事前に施してください。
・ご使用の際は周囲(特に前後方向)に人や物がいないことをご確認の上、必ず両手で保持してください。又、頭上を越えるような大きな振りかぶり方はしないでください。
・マホガニー材はハードウッドですが、ヒッコリー材と比べると柔らかい素材になります。強度を求められる場合はヒッコリー材の柄をお勧めいたします。
【基本情報】
素材
・斧刃:鋼
・ハンドル:ヒッコリー / マホガニー
・カバー
マルチカムブラック・リアルツリー:コーデュラナイロン
ブラック:バリスティックナイロン
(カバーのカラーはアソートになります。※お選びいただけません。)
カラー
●ヒッコリー
●マホガニー
●チェッカリング
サイズ
全長 約 49.5cm
刃渡り 約 11.5cm
全体重量 約 1300g
斧刃部分 約 1090g
Review