
アウトドアで頼れるのは、軽くて丈夫、そして嵩張らないギアだ。
もちろんウォレットも、これらの条件にマッチするものがあれば、旅やアクティビティの快適さが大いに変わってくるはず。
そこで今回は、アウトドアも日常もシームレスに使える、身軽さと機能性を備えたアウトドアなウォレットを厳選してお届けしよう。
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なぜ僕たちは、
アウトドアなウォレット
を欲するのか。

「そういえば最近、ウォレットの存在感って薄れてきたよね…」なんていうふうに感じている人も少なくないはずだ。
キャッシュレス化が進み、スマートフォンさえあればおおよその決済が完了できる便利な世の中。おのずと硬貨や紙幣を携行する必然性が低くなってきているというわけだ。
とはいえ、運転免許証や身分証明書などはもちろん、エマージェンシー的に用意しておきたい現金などなど、まだまだウォレットで携行するべきものがあるのも事実ではないだろうか。

そこでこれまで以上に愛用者が増えているのが、今回紹介するアウトドアブランド発のウォレットだ。
タフで軽量な素材とコンパクト&シンプルで使いやすい構造などのフィールドライクな機能に加え、非キャッシュレス化なキャンプ場や山行などにも対応できる、最低限の収納力。
そんな現代のライフスタイルにマッチするのが、まさにこれらのウォレットなのではないだろうか。

いま僕たちが持ちたい、
アウトドアなウォレット
厳選7品。
ここからは、多くのアウトドアなウォレットの中から、特に注目したい7アイテムを厳選してお届けしていこう。いずれもミニマルにして機能的。フィールドと日常をシームレスにつなぐ逸品ばかりだ。

使える
クリアカードスロット
装備の名作


2019年にウクライナで誕生した「LITEWAY」。
ULギアの思想をベースに、徹底的に
“軽さ”と“汎用性”、そして“シンプルさ”を
追求したプロダクトを展開。
彼らがハンドメイドで手掛ける「BASE WALLET ULTRA」は、アクションなしで内容物が確認できるクリアカードスロットも特徴のひとつ。アウトドアで非常に頼れるファンクションではないだろうか。


メインファブリックには、超軽量・防水・高耐久な最新素材「ULTRA200X」を採用。
紙幣とカード、そしてジップ付き硬貨入れを備えつつも超軽量(20g)に仕上げられているのもポイント。
無駄を削ぎ落としたデザインと高い機能性で、ミニマルなアウトドアスタイルを好むユーザーからの支持を集めている。


面ファスナーで折りたたみ固定する構造。
写真のように紙幣10枚・カード3枚・硬貨7枚が推奨容量とされているが、紙幣15枚・カード4枚、硬貨10枚まではスタイルを崩すことなく収納できる。
LITEWAYBASE WALLET ULTRA (Black)
weight:20g
main fabric:ULTRA200X
size:[三つ折り時]11×1×7.7cm /[展開時]11×0.3×22.5cm
price:¥7,700

L字ファスナーに見る薄さへのこだわり


“山で過ごす時間”と“日々の暮らし”を、よりシンプルに心地よくするための道具を提案する「RIDGE MOUNTAIN GEAR」。
L字ファスナー型のウォレット「R ZIP WLT」は、1本のファスナーで簡単に開閉できるシンプルさも魅力のひとつ。
創業者自身が自分のための山道具を手作りしたことからスタートした、同ブランドならではの演出だとも言えるデザインだ。


メインファブリックには、僕たちUL派も大好きな「X-Pac」を採用。
X-plyという菱形に交差したポリエステル糸をラミネートした4層構造が特徴で、軽量でかつ表面は水をしっかり弾く完全防水だ。
また、徹底的に薄さにこだわっているのもR ZIP WLTならでは。紙幣やカードなどを収納していない状態では、わずか厚さ約8mmを実現している。


折りたたむことなく紙幣や硬貨、カード類を一カ所にまとめられるのも、薄さを保てる理由のひとつ。
写真のように紙幣20枚・カード5枚・硬貨10枚を収納してもフォルムを崩さないのが魅力だ。
RIDGE MOUNTAIN GEARR ZIP WLT
weight:13g
main fabric:X-Pac VX07 HS
size:W10.5×H9.5×D0.8cm
price:¥4,500

カードサイズに使えるギミックが凝縮


自然と仲良くなるためのプロダクトをコンセプトに、2023年秋に立ち上げられた「MOUNTAIN DAISY PRODUCTS」。
山での体験や感情と深くつながる道具づくりを目指す同ブランドの「Trail wallet」は、軽さと小ささを両立する三つ折りタイプを採用。
ポケットにもストレスなく入るカードサイズとしながら、硬貨入れをアクセスしやすい外側に配置したりと、使いやすさも追求されている。


メインファブリックには、繊維を格子状に織り込んだ高強度ナイロンを採用。
破れても裂け目が広がりにくい生地なので、どんなシーンにも神経質にならず連れ出せるのもうれしいところだ。
また、カード用に4つのスリットが用意されていたり落下や紛失を防ぐループをそなえながらも、約23gに抑えられているのもアウトドアなウォレットならではだ。


三つ折りを保持するのは付属のコード。素早く展開できるので、フィールドでストレスを感じることはないはずだ。
写真は、MOUNTAIN DAISY PRODUCTSが公表する最大容量(紙幣20枚・カード20枚・硬貨20枚)を収納した状態。日常使いにも余裕で対応できる量ではあるが、ウォレットのフォルムを崩すことなく収まっている。
MOUNTAIN DAISY PRODUCTSTRAIL WALLET
weight:20g
main fabric:Nylon
size:[三つ折り時]W7.5×H10×D1.5cm
price:¥5,720

DCFの楽しさを
ダイレクトに感じよう


香港発のハンドメイド・ギアブランド「No Brand Gear」。
仕事帰りのトレイルハイクや週末のキャンプといった、日常と非日常が交差する香港ならではの都市生活者のためのプロダクトが展開されている。
「2025年強化バージョンウォレット2.5」も同ブランドのバックパックやスタッフサックなどと同様に、軽量で実用的、街にもなじむ洗練されたデザインが追求されているのも特徴だ。


メインファブリックには、鉄の約15倍とされている高い引っ張り強度を誇るダイニーマを使用した複合生地「DCF」を採用。
バンジーコードで留めるシンプルなデザインとすることで、DCFならではの紙のような質感を余すところなく楽しめるのもポイントだ。


紙幣をたたむことなく収納できる二つ折りタイプ。
5つのカードスロットと、止水ジップを備えたコインポケットを備え、写真のように紙幣20枚・カード5枚・硬貨10枚を収めても型崩れすることはない。内部には鍵などを保持できる汎用ループもそなえている。
No Brand GearDyneema Wallet 2.5
weight:17.5g
main fabric:DCF
size:[二つ折り時]W8.5×H11cm
price:¥8,900

シンプルなデザインに機能を凝縮


“山・旅・日常”の垣根を越えた汎用性をコンセプトとする「山旅」。
登山やULハイキングなどさまざまなシーンに対応する、軽さと使い勝手の良さを追求したプロダクトを展開する。
「ダイニーマ製3つ折り軽量ウォレット」は、そんな同ブランドのコンセプトをダイレクトに反映させた逸品。
約13gという軽さと携行しやすいカードサイズに加え、発色の良いカラーリングにも所有する喜びを感じるはずだ。


メインファブリックにはUL派におなじみの「DCF」を採用。軽さと強さをそなえているので、シーンを選ばず使えるはずだ。
素材の表情を生かしつつ、止水ファスナーとカラビナなどを装着できるループによる控えめなアクセントもならでは。


写真は、山旅が推奨する最大容量(紙幣10枚・カード9枚・硬貨14枚)を収めた状態。
3枚まで入れられるカードスリット×3カ所や、取り出しやすいマチ付きのコインポケット、閉じた状態をしっかり保持するスナップボタンなど、使いやすさへの配慮がなされているのもうれしいところだ。
山旅ダイニーマ製3つ折り軽量ウォレット
weight:13g
main fabric:DCF
size:[三つ折り時]W6.5×H9.7/[展開時] W19.4×H9.7cm
price:¥7,690

半円ボディが生む
ユニークな使い心地


2015年にスタートした「C&C.P.H.EQUIPEMENT」。
“Gear=道具”だけではなく“Equipement=備品”という視点によるニュースタンダードを提案、アウトドアライフスタイルを軸に多数のプロダクトが展開されている。
「バンズウォレット DCF」の“パカっと開けて挟める”半円状デザインや、メイドイン・ジャパンへのこだわりも、C&C.P.H.EQUIPEMENTのコンセプトを存分に感じられる部分だ。


メインファブリックには、本体部分に「CORDURAナイロン」、硬貨ポケットに「DCF」をそれぞれ採用。どちらもアウトドアシーンでも信頼が寄せられている素材なので、安心して愛用を続けられるはずだ。
さらに開閉部にはYKK製アクアガードの(止水ファスナー)を使用して、防水性を担保しているのも見逃せないところ。


紙幣はウェビングループに挟み、カード類はメッシュポケットに。そんな楽しい仕掛けもバンズウォレット DCFならでは。
写真は、C&C.P.H.EQUIPEMENTが推奨する最大容量(紙幣20枚・カード5枚・硬貨30枚)を収納した状態。
C&C.P.H.EQUIPEMENTバンズウォレット DCF
weight:00g
main fabric:CORDURA×DCF
size:[二つ折り時]W12×H11cm
price:¥4,950

使いやすさを追求した5ポケットタイプ


“道具は使い手の人生を豊かにする”という信念のもと、2025年にスタートした「sûdsns」。
暮らしや旅を少し心地よくするブランドとして、岐阜市のアトリエを拠点に、日常にもアウトドアにも違和感なくなじむプロダクトを展開する。
「Multi Pouch Plus」は、外側のマチ付きポケットやジップ付きポケットのほか、硬貨ポケットや紙幣ポケットなど、5つのポケットが独立して配置されているのが最大の特徴だ。


メインファブリックには、軽量で耐引裂性にも優れる「X-Pac VX21」を採用。
撥水性の高い生地に加えて止水ジップ(YKKアクアガード)も採用しているので、汗などで内容物が濡れてしまう心配が少ないはずだ。


側面のコインポケットの反対には、紙幣をたたんで収めるポケットをデザイン。背面にはマチを設けたスナップボタン付きカードポケットをそなえる。写真はsûdsnsが推奨する最大容量の、紙幣20枚・カード(背面)10枚(フロント)3枚・硬貨20枚を収めた状態。
sûdsnsMulti Pouch Plus
weight:50g
main fabric:X-Pac VX21
size:W10×H13.5×D1cm
price:¥8,800
気分にフィットする
アウトドアなウォレット
と出かけよう。

キャッシュレス化が進む現代だからこそ、最低限のものを自分らしく携行できるアウトドアなウォレットこそが真価を発揮するのではないだろうか。ライフスタイルにフィットする、使いやすさ・デザイン・機能を持つ逸品を手にするのがおすすめだ。