#焚き火台
焚き火台のメリットや失敗しない選び方を紹介
焚き火はキャンプの醍醐味ですよね。焚き火台があれば直火禁止のキャンプ場でも焚き火ができ、料理や焚き火を眺める時間をより楽しめます。
ここでは、焚き火台を使うメリットや焚き火台の選び方、一緒に使うと便利なアイテムを解説します。キャンプで使う焚き火台を探している人はぜひチェックしてください。
焚き火台を使う理由やメリットは?
環境を守りながら安全に焚き火をするには、焚き火台の使用は必須です。焚き火台には主に以下3つのメリットがあります。
- 芝や地面を保護する
- 焚き火の場所を移動できる
- 燃焼効率が良い
芝や地面を保護する
焚き火台を使えば、火の熱で地面の芝や草木を傷めず、炭や灰で地面を汚すことなく焚き火ができます。また、地面と炎の距離を離し、火災のリスクを減らせるというメリットもあります。
そして、焚き火台と一緒に焚き火シートを敷くことも欠かせません。火の粉が地面に飛んだり燃え残った灰が地面に落ちて汚れることを防げます。自然保護や安全面から直火禁止のキャンプ場も多くあり、焚き火台と焚き火シートを使って焚き火をすることは一般的なマナーとなっています。
焚き火の場所を移動できる
焚き火台を使っていれば、焚き火の場所を簡単に移動できるのもメリットです。急に雨が降ったり風向きが変わったりしても、焚き火台を持ち運べば火をおこした後でも場所を移動できます。
最近はコンパクトサイズの焚き火台も多く、薪がのっていても持ち運びやすいアイテムが多く販売されています。また、火がついている状態だと焚き火台本体は熱くなっているので、必ず軍手を着用しましょう。
燃焼効率が良い
焚き火台は、風が火に当たりにくい構造など、燃焼効率がよい設計になっており、火の管理が簡単。キャンプ初心者でも火おこししやすいのもポイントです。
また、二次燃焼する焚き火台を選ぶのも良いでしょう。二次燃焼とは、木材や炭が燃えたときに発生するガスを再燃焼させる仕組みのことで、煙が少なく、安定して高い火力を保てるのが特徴。燃焼効率がよく、独特の炎も楽しめるので、快適で美しい焚き火体験ができます。
ただ、燃焼効率が良すぎると多くの薪や炭が必要になります。あらかじめ必要な量の薪や炭を用意しておくとよいでしょう。
失敗しない焚き火台の選び方
焚き火台選びを失敗しないためにも、以下の3つのポイントをよく確認しましょう。どれを選べばよいか迷っているという人は参考にしてみてください。
- 人数┆ソロ用かグループ・ファミリー用か
- 用途┆焚き火のみか料理もするのか
- 種類┆組み立て式か折りたたみ式か
人数┆ソロ用かグループ・ファミリー用か
まずは焚き火をするときの人数を確認しましょう。焚き火台にはソロ向けから大人数向けまで色々なサイズがあります。焚き火を囲む人数に合わせて選びましょう。
少人数(1〜3人)
少人数で焚き火をする場合は、荷物をできるだけ軽くするためにも軽量でコンパクトなサイズの焚き火台がおすすめ。収納時のサイズが大体40cm以下のアイテムであれば、リュックサックの中に入れて持ち運べます。公共交通機関やバイクなどで移動する際に、両手があくので便利です。
その一方、小さめサイズの焚き火台だと、のせる薪をカットする手間がかかるというデメリットがあります。
大人数(4人以上)
大人数での焚き火では、グループ・ファミリー用の大きめサイズの焚き火台がおすすめです。40cm以上のサイズであれば、複数人で囲みやすいでしょう。ただ、サイズが大きい分リュックには入らず、移動の際にかさばってしまうかもしれません。
用途┆焚き火のみか料理もするのか
購入時には、焚き火台の用途も考えましょう。焚き火のみを楽しむ場合は浅型の焚き火台を選べば、火が隠れることなくしっかり火を眺められます。ロストル(焼網)はついていなくても大丈夫です。
料理もしたい場合は、ロストル(焼網)が付属しているものがおすすめ。ロストル(焼網)がついていればバーベキューも楽しめます。また焚き火台によって、ダッチオーブンなど使用できる調理器具も異なります。耐荷重をチェックし、自分が持っている調理器具が使えるのかを確認しておきましょう。
次に、薪の投入口の大きさも大切です。ロストルをのせたときに薪の投入口が12cm以上あるものがおすすめです。12cmあれば一般的なサイズの薪を割らずに追加できます。また、ロストルを動かさずに薪を入れられるタイプだと、わざわざトングでロストルを移動する手間が省けて便利です。
種類┆組み立て式か折りたたみ式か
焚き火台には組み立て式と折りたたみ式の2種類があります。持ち運びが簡単なのは組み立て式ですが、設置が簡単なのは折りたたみ式。それぞれの使い勝手や収納のしやすさをチェックして、自分に合った焚き火台を選んでください。
組み立て式
組み立て式は、いくつかのパーツに分解して収納できる焚き火台です。コンパクトに収納できるため荷物が少なくなるのがポイント。
ただ商品によっては、細かいパーツが多く組み立てに時間がかかったり、説明書がないと準備や片付けが難しいタイプも多かったりします。キャンプ初心者の人であれば、なるべくパーツが少ない商品を選ぶのがおすすめです。
折りたたみ式
折りたたみ式は、パカッと開くだけなどで簡単に設営できるのが特徴です。準備に時間がかからないため、使い慣れていない人は、折りたたみ式がおすすめです。
ただ、組み立て式よりも収納サイズが大きくなってしまうことが多く、移動のときに荷物が多くなってしまうのがデメリットです。
焚き火に欠かせないアイテム
焚き火をするときは、焚き火台以外にも準備しておいた方がよいものがいくつかあります。用意しておけば焚き火がより安全により快適にできる便利アイテムを紹介します。
品種による違いを知っておきたい「薪」
焚き火に欠かせないアイテムの一つが「薪」です。燃やす元となるため、火おこしをした後にも適宜追加する必要があります。薪は炎が大きく燃え上がる効果もあり、焚き火の際は多めに準備しておくとベターです。
薪には、針葉樹と広葉樹の2種類があります。広葉樹ではケヤキ・クヌギ、針葉樹ではスギ、ヒノキ、松などが代表的な品種です。品種によって差がありますが、広葉樹の方が密度が高いため、針葉樹に比べて燃焼時間が長くなります。焚き火を持続させたいときや調理するときに役立ちます。
一方、針葉樹は密度が低いため着火しやすく一気に燃え上がるのが特徴です。少ない薪で素早く焚き火ができるのが長所です。
また、炭は薪と比べると、炎は燃え上がりませんが火力が強いのが特徴です。調理をするときに役立つアイテムです。
地面を熱から守る「焚き火シート」
焚き火台の下に敷いて使うのが「焚き火シート」です。一般的に、焚き火のときは焚き火台シートを使うことがマナーとなっています。
焚き火台シートは、火の粉や燃えている薪の火が芝生に燃え移るのを防いでくれます。安全に焚き火をすることはもちろん、地面の芝生や草木にダメージを与えず環境を守る役割があります。また地面が炭や灰で汚れてしまうことも防ぐので、片付けも簡単になるのもポイントです。
スムーズに着火できる「着火剤・ライター」
着火するときに必要なのが「着火剤」です。固形タイプやジェルタイプなどさまざまな種類があり、キャンプ初心者でも火おこしがスムーズにできる便利アイテム。固形タイプのものが比較的扱いやすいですが、自分の使いやすいものを選べばOKです。
また、着火するときはライターも準備しましょう。通常のライターより、火元と距離が取れるガスマッチがおすすめです。
手を火傷から守る「耐熱グローブ」
焚き火中は、焚き火台本体や付属の網などがかなり熱くなります。火傷をしないためにも「耐熱グローブ」は必要不可欠です。軍手でも代用できますが、できれば耐熱性に優れた素材でできているグローブの方が安全です。
火力調節が簡単な「火吹き棒」
焚き火の火力を調整するのに便利なのが「火吹き棒」です。火吹き棒とは、ストローのような形状をしていて、口で吹くことでピンポイントで炎に酸素を送れるアイテムのこと。火おこしがうまくいかないときや、火力が弱まったときに使いましょう。
焚き火台でさらにキャンプを楽しく!
焚き火はキャンプの楽しみの一つ。焚き火台は、環境を守りながら火の燃焼効率も上げられる便利なアイテムです。焚き火台があると焚き火をより楽しく快適におこなえます。焚き火台にはさまざまな種類や大きさがあるので、自分のキャンプスタイルに合ったものを探して、焚き火を楽しんでください。