◾️Introduction
「なんだかんだAlpha Directって便利で良いよね」
すでにアウトドアアクティビティ用ウェアとしては定番となり、欠かせない素材となったPolartec® Alpha® Direct。僕自身も数年前からこの素材を使用したウェアを愛用しています。軽さ、通気性、保温性、そして快適さという絶妙なバランスを実現した素材なので、RIDGE MOUNTAIN GEARでもいつか使いたいとずっと考えていました。満を持してというか、むしろ遅すぎたくらいですが、RIDGE MOUNTAIN GEARでもPolartec® Alpha® Directを使用した製品をリリースしていきます。
2024年その第一弾として登場したのがこの『Alpha Full Zip Hoodie』です。このフーディは、休息ではなく「行動するためのフーディ」としてデザインしました。Polartec® Alpha® Directには厚さのバリエーションがありますが、今回僕が選んだのは68g/㎡という少し薄手のタイプ。薄手でありながら着用直後からじんわりとした温かさを感じられ、その快適性に驚くはずです。
2024年、少しずつ秋が忍び寄る頃の北アルプス縦走には行動着として大活躍してくれました。行動中に体温が上がっても熱がこもらず、それでいて肌寒い稜線ではしっかりと体温をキープしてくれる頼れる存在。まさにこの素材の真価を実感した体験でした。
特筆すべきはやはり通気性と透湿性。動きが多いシーンでも汗や熱を素早く逃がし、内部をドライで快適な状態に保ちます。長時間の登山、トレイルランニング、サイクリングなど、幅広いアクティビティで抜群のパフォーマンスを発揮します。
ただし、通気性に優れているがゆえに、停滞時や風の強い状況では少し肌寒く感じることがあります。そんなときはシャツやシェルジャケットなどを重ねて、風を遮断することで一気に保温性を高めることが可能です。この重ね着によるレイヤリングの自由度こそが、このフーディの大きな魅力の一つです。
真夏でも標高の高い北アルプスなどでは、夜間は思いのほか冷え込みます。Alpha Full Zip Hoodieは、軽くてコンパクトに収納可能なので、バックパックの隅に忍ばせておくだけで心強い存在になります。キャンプ地でくつろぐ時間や朝晩の冷え込み、予想外の気温変化にも柔軟に対応できます。
山だけでなく旅先や普段のちょっとした外出でも使いやすい一枚です。収納時も嵩張らないため、旅行や出張のお供としても最適です。
軽さ、快適さ、機能性を兼ね備え、幅広いシチュエーションで活躍する『Alpha Full Zip Hoodie』。ぜひその使い心地を体験してください。
◾️Material
この製品にはPolartec®Alpha® Direct(68g/㎡)を使用しています。
アメリカ特殊部隊が極端な温度変動や動きと休息の繰り返しに適応できる断熱システムを必要としたことから開発されたPolartec Alpha®は、アクティブ時でも一貫した温かさを保ちつつ、優れた通気性を提供するように設計されました。
Polartec Alpha® Directは、Polartec Alpha®の断熱技術を発展させた素材です。この技術は裏地が不要で、直接肌や他の布地に触れることができるように設計されています。これにより、布地の通気性と性能が向上し、断熱繊維の形状とサイズが洗練されます。Alpha® Directの独自の構造により、製品の通気性が高まり、重量が軽減されました。
1.温度調節
体温を効率的に管理し、暖かさを保持します。
2.速乾性
撥水性があり、素早く乾きます。
3.軽量・圧縮可能
持ち運びが容易で、パッキングにも便利です。
4.優れた通気性
高い透湿性を持ち、アクティブな使用に最適です。
【保温性】
JIS L 1096 A法
保温性試験機使用
温湿度20°C 65%RH → 41.0
【通気性(cm3/(cm2・S))】
JIS L1096 A法 → 432以上
【透湿度(g/m2・h)】
JIS L 0199 A- 1法 → 289
【破裂強さ(kPa)】
JIS L 1096 A法 → 232
【「ピリング(級)】
JISL1076A法 (ICI形法)5時間 → 4.0ピルの滑脱あり
◾️Design
デザインはボックス型のフーディです。袖はラグランスリーブでカンガルーポケットがついたシンプルなフーディーにしました。
フード口部分はあえてストレッチしない仕様にしました。この製品に使用している68g/㎡という薄さのAlphaL® Directはあまり強度がある生地とは思えません。当初フード口をストレッチバインダー仕様にしようかと検討していましたがサンプルの段階で使用中にAlpha® Directの生地からストレッチバインダーが滑脱(生地の裂け)が確認できたので耐久面を考慮してストレッチさせない仕様を選択しました。
上記で説明させていただいた通りフード口がストレッチしないのでフードを被る際は首元までファスナーを下ろしてから被ってください。ファスナーを上まで上げた状態で無理やりフードを被りますとフード口のステッチの解れの原因となります。注意してください。
フロントファスナーはダブルジップ(逆開)仕様となっていますので下部だけ開けることも可能です。
フードを被ったまま体の熱を発散させたい場合など下部のファスナーを開けて調整してください。
裾には2mmのゴムコードを通しています。
左右両裾で引き手を引っ張り調整できる仕様となっています。
通常時は少しだけ裾に向かって広がるようなシルエットです。
裾から空気も出入りするので通気も確保できます。
シチュエーションにより裾のゴムを絞って着用してください。シルエットも上記のように変化します。
袖口は内部に平ゴムを通してあります。しっかりとストレッチが効きます。
フラットシーマーで縫製をしているのも特徴です。
「フラットシーマー」とは特殊なミシンを使用して上イラストのように生地を合わせて縫い上げる仕様です。
その名の通り生地の接ぎ目がとてもフラットに仕上がり、肌にかかるストレスを極力軽減してくれます。接ぎ目も丈夫に仕上がるためにスポーツウェアやベビーウェアなどにもよく用いられる製法です。
◾️Basic Shirtのインナーとして
『Alpha Full Zip Hoodie』
+
『Basic Long Sleeve Shirt』
のレイヤリングが心地良い。
このの組み合わせは中綿ジャケットを羽織っている様な感覚です。
『Basic Long Sleeve Shirt』は小雨程度ならきちんと雨を弾いてくれる撥水性を兼ね備えているのでちょっとしたシェル代わりにもなってくれる。特殊な無数のマイクロ孔がある生地なので熱が籠もらず通気してくれます。
『Alpha Full Zip Hoodie』+『Basic Long Sleeve Shirt』はどちらも通気性にも富んでいるので行動時の体温調整には最高の組み合わせです。
繊維が抜けやすいです‼︎
このAlpha® Direct 68g/㎡は特に繊維が抜けやすいの注意が必要です。
あらかじめご了承ください。
上画像のように綿状になっている箇所を摘んで引っ張る程度で繊維が抜けてしまします。決して故意に引っ張らないでください。
その他、繊維同士の擦れや面ファスナー(マジックテープ)などのひっかかり安いものなどは注意が必要です。僕自身はここ数年ずっとAlpha®Direct製品を着用していますが「Alpha® Directとはこういうものだ!」と割り切って付き合っています。そのデメリットを補えるほど能力を持った生地だと僕は思います。
◾️Color
Warm Taupe
Bear Skin
◾️Size Chart
※製品の上がりサイズは±1cm程誤差がある場合がございます。予めご了承くださいませ。
▪素材 : Polartec®Alpha® Direct ポリエステル 100%(68g/㎡)
▪サイズ : (Men)S、M、L、XL▪重量 : Men / M 約139g
▪生産国 : 日本
▪生産者 : 青森県つがる市 株式会社東京ピオ青森ファクトリー
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